何か叫び声のようなものが聞こえる。
気が付けば、何もない真っ白な部屋の真ん中に立っていた。
なぜここにいるのかも、自分がそれまで何をしていたのかも思い出せない。
目の前には眩しいほど青く輝く扉がひとつある。
その扉の向こうには、一人の子供が立っていた。
まるで自分を待っていたかのように。
「厄介なものに目をつけられてしまいましたね。かわいそうに。」
あまりにも突拍子の無い一言に、「何のことだ?」と、言葉が漏れる。
しかし、目の前の子供はその問いには答えない。
「目覚めの時間ですよ。」
子供がそう言うと、視界が歪み始める。
混濁していく意識に抗う事ができぬまま、目の前が真っ暗になった。
入学式に出会った男子生徒から聞いた、
生徒の間で話題になっているらしい学校裏サイト。
そして、世間に蔓延するスワンプマンの噂。
主人公らは、興味本位からそれらの真相を探るために足を踏み入れていくのだが、
事態は段々大きなものになっていく。